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「田んぼと農の記憶、 消えゆく風景の話」春になると、田んぼに水を張る「代かき(しろかき)」という作業が始まり空を映します。風が吹けば揺れ、雲が流れればかたちを変えるその水面は、ただの農作業の風景ではありません。それは、人と土と水が長い時間をかけてつくり上げてきた、ひとつの生態系でした。── 🌾二毛作が消えた話 🌾 ──かつての田んぼは、一年に二度実っていました。夏に稲を育て、秋に刈り取ったあと、同じ田んぼに麦を蒔く。これが「二毛作」と呼ばれる農のかたちです。冬の田んぼに麦の緑が広がる光景は、かつて西日本を中心に、当たり前のように見られていました。土地を休ませず、季節を無駄にしない。それは贅沢ではなく、限られた土地で暮らしをつなぐための知恵でした。しかし、高度経済成長期以降。農業の機械化と効率化が進むなかで、二毛作は急速に姿を消していきます。麦の価格が下がり、手間に見合わなくなったこと。農家の高齢化が進み、二作目を担う余力が失われたこと。やがて冬の田んぼは、何も育てられないまま、静かに眠る風景へと変わっていきました。今では、冬に麦が揺れる田んぼを見ることは、少し特別な出来事になってい
視聴回数: 6914 回1 週間前
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